一般社団法人Lien Cultureは、「文化」を通じて日本と海外をつなぐことを理念に、多分野での国際交流活動を展開しています。特に、日本への関心が高い一方で、日本文化に関する情報が十分に届いていない東欧地域に重点を置き、相互理解の促進と文化交流の架け橋となる取り組みを進めています。当法人では、双方向の文化体験を通じて、互いの違いを肯定し合い、誰もが生きやすい社会の構築に寄与することを目指しています。
高校生向け国際文化交流プログラム「REC PROGRAM」



当法人では、在日ルーマニア大使館とルーマニア・アメリカ大学「アンジェラホンドゥル」日本研究センターの後援のもと、日・ルーマニア出身の高校生を対象とした、異文化交流と自己成長を目指す海外派遣型国際交流プログラム「REC Program」を毎年開催しています。
参加者は、異なるバックグラウンドを持つ仲間たちとともに交流を深めながら、自らの成長を促す機会を得ることができます。
▼公式HP「REC PROGRAM」
https://rec.pics/
1. 相互交流を通じた異文化体験
参加学生は開催国の複数地域を巡り、食文化・伝統芸能・民族衣装・舞踊など、多様な分野での文化体験に参加します。現地学生とともに表敬訪問や共同制作を行うことで交流を深め、自国文化を再認識すると同時に、相手国の文化を尊重する姿勢を育みます。こうした「知る」「体験する」「伝える」というプロセスを通じて、より深い異文化理解を形成します。
2. 国際的視野を広げるキャリア形成プログラム
「文化」をテーマにしたディスカッションを行い、多角的に物事を捉える力やコミュニケーション能力を養います。また、公的機関や企業訪問を通じて国際キャリアに触れ、自身のグローバルリーダーとしての将来像を広げる機会を提供します。
3. 協働学習による学生の成長支援と成果の可視化
文化体験・議論・グループ活動を重ねる中で、学生同士が協働しながら課題に取り組み、リーダーシップや自己理解を深めます。プログラム全体はドキュメンタリーとして記録され、各自の成長過程が可視化されることで、学びを社会へ共有し、次世代へのインスピレーションにもつながります。
日本文化体験ワークショップ



当法人では、日本文化への理解促進と実践的な体験機会を提供するために、各分野の専門家による日本文化体験ワークショップを定期開催しています。対面/オンラインの両形式での活動を通じて、日本の文化に対する知識や理解を深める機会を提供するとともに、日本文化の背景に根付く精神性や美学を「体感し、理解し、つながる」ことを目指したプログラムを展開しています。
1. 日本語講座
初心者のあいさつから上級の日常会話まで幅広いレベルに対応し、日本語の仕組みだけでなく礼儀や文化背景も学べます。茶道や書道など、特定の文化の専門講座も開講しています。
2. 着物体験
着物・浴衣の着付け体験で、衣服としての美しさだけでなく、種類や用途、礼儀作法、歴史的背景も学びます。伝統舞踊や撮影を通して、着物文化の奥深さに触れる機会も提供します。
3. 茶道体験
茶道の基本作法や道具、禅語について学び、実際にお茶を点てながら茶道精神を体感します。礼節・静寂・他者との調和を重んじる文化を理解し、日本的な美意識を深く味わうことができます。
4. 日本酒体験
日本酒の歴史や製造工程を学び、地域ごとの味わいを体験します。学生向けには「甘酒手作り体験」や、醤油・味噌など日本の発酵文化を支える麹の役割を通じて、豊かな食文化の奥行きを伝えています。
異文化交流イベント



当法人では、日本文化の発信にとどまらず、日本人が世界各地の文化を主体的に学び、相互に理解し合う「異文化交流イベント」を企画・実施しています。これらのイベントでは、参加者が実際に文化体験し、対話し、価値観を交換することで、互いの文化への尊重と共生の姿勢を育むことを目的としています。テーマは、伝統芸能や食文化、生活習慣、教育、社会制度など多岐に渡ります。ゲストスピーカーによる講和、実演ワークショップ、参加型ディスカッション、共同制作などを組み合わせることで、文化の背景にある歴史や精神性、人々の価値観を立体的に理解できる構成にしています。また各国出身の参加者が、自国文化を紹介するプログラムも取り入れ、互いが「教える側」と「学ぶ側」の両方を経験することで、より対等で開かれた交流が生まれます。この双方向的なプロセスは、異文化への固定観念を取り払い、新たな視点を得るきかっけになります。
